名古屋栄で局所麻酔の日帰り手術で大きな粉瘤の摘出術を受けた60才男性のご意見　名古屋市西区　2015/4/14 - 名古屋市中区「にしやま形成外科皮フ科クリニック」

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名古屋栄で局所麻酔の日帰り手術で大きな粉瘤の摘出術を受けた60才男性のご意見　名古屋市西区　2015/4/14

2015年04月14日

良性腫瘍の治療をしていると時々、ビックリすることに遭遇します。

脂肪腫では、約10cm程度の大きさでは特に驚くこともなく、日常的に遭遇し外来手術治療をしており全ての患者様で満足のいく結果を得られています。

また、粉瘤でお悩みの患者様は、脂肪腫よりも数倍の数の方が受診されますが、感染などのリスクを考えるとだいたい鶏卵大以下の方が圧倒的多数をしめます。

しかし、粉瘤ははたしてどの大きさまで成長するのでしょうか？

今回は、後頸部に長径15cmになるまで様子を見ていたという患者様が来院されました。これぐらいの大きさになると寝るのにも苦労する感じだと思います。

よくお話をお聞きすると、一度10年ぐらい前に市民病院に受診をしたのですが、大きくザックリ切り取り入院も長いと言うことで怖くなり、それ以後どこにも受診することは無かったそうです。

当クリニックを受診された経緯としては、ご友人が10cm超の脂肪腫を当クリニックで手術され比較的短時間で切除し、通院で楽に治療ができたから行ってこいと言われたとの事でした。

まずは、MRIでどのような状況であるかを確認しました。かなりの大物ですから、形成外科医の腕の見せ所です。

巨大粉瘤1

この画像を見ると、小さな枕を挟んでいるぐらいで、頸の脊髄も圧迫しています。

巨大粉瘤2

手術計画について

１．皮膚表面に赤みが出ていたので、感染の可能性を否定できません。この状態で、感染を起こしたら、本当に大変なことになるので早急な摘出術が必要でした。

２．局所麻酔による摘出術ですが、できる限り痲酔量を少なくしたいので、低濃度の浸潤痲酔を広範囲に行い身体に負担無く、痛みもなくということを最優先に考えました。

３．また、粉瘤により皮膚が引き延ばされているので、余剰皮膚を取り除きながら術後の縫合線が目だたなくなるようにｚ状に計算をおこない切開線を考慮しています。このような場合には、十字切開になりやすいのですが、十字切開の縫合線は、頂点のキズの治りも悪くキズアトも目だちやすいというデメリットがあります。

巨大粉瘤3

４．術後は、トラブルもなく順調な経過をたどりました。まだ手術後の日も浅くキズアトのフォローアップ中ですが、の引き延ばされた皮膚も徐々に元通りになりつつありますので、6ヶ月後にはもっとキレイなキズアトになっていると思います。

巨大粉瘤4

５．術前にあった、肩凝りや頸の重さなどの症状は、軽くなり日々快調に暮らされているとのことです。

形成外科医として患者様が本当に喜んでいただくことは、本当に嬉しい限りです。

患者様の声

大変満足しています。来院して良かったです。

60才代　男性

（粉瘤　アテローム　良性腫瘍摘出術）

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