酒さ様皮膚炎治療/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)
酒さ様皮膚炎とは
酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん)とは、原因不明の病気である「酒さ」と似た症状が生じることから、この名前がつけられた皮膚炎です。多くの場合、ステロイドや免疫抑制剤などの長期使用によって、毛細血管が拡張した状態を指します。
酒さ様皮膚炎は、ほかの皮膚炎の治療のために使用したステロイド剤の影響を受けて生じます。治療したい皮膚炎の症状が継続している間は発症しませんが、症状が軽快したにもかかわらず、強いステロイド剤を塗布し続けていると、発症することがあります。
ステロイド剤を使用した部分の皮膚が薄くなり、細い血管が浮き出る「毛細血管拡張」が生じます。そして、赤み、ほてり、熱感へと症状が悪化します。さらに進行すると、ニキビのような血疹(けっしん)や膿疱(のうほう)があらわれます。また、ほとんどの場合、かゆみもあり、皮膚の突っ張り感や、ヒリヒリとした痛みを感じる患者さんもいます。
酒さ様皮膚炎の治療方法と治療期間
原因となったステロイド剤や化粧品などの使用を中止します。その代わりに、抗菌作用のある薬、ステロイド剤ではない外用薬、乾燥肌やヒリヒリ感を緩和するための保湿剤を処方します。
1、内服薬:抗アレルギー剤、漢方薬、低濃度ミノサイクリンなど
2、外用薬:保湿剤、抗菌薬
3、LED近赤外線治療
4、メトロニダゾール外用(保険適応外処方)
治療期間は長期に渡ります。一般的に、ステロイド剤を使用してきた期間の1.5~2倍程度は必要とされています。原因となったステロイド剤の使用を完全に中止すると、その後、1~2週間の間は著しく悪化(離脱症状)しますが、その期間を過ぎれば、改善していきます。
スーパーライザーEXは、シリーズ初のLED光源と新波長体で治療を行います。
発光効率がよく全光束が多い高精度LEDは、応答性に優れていていかなる環境下でも安定した性能を発揮します。新たに600~1,000㎚の波長帯を採用し、従来器の1,000nm以上の波長帯を除き純粋に生体深達性に優れる、いわゆる「生体の窓」と呼ばれる複合波長帯が強力に美肌に導きます。
4種類の新開発LED光源内蔵軽量プローブ、生体深達度と深達光量は従来機より大幅に向上しています。
直線偏光近赤外線には血管の拡張・生体活性物質の生産を促進する作用・神経興奮性の抑制などに関与し、鎮痛・消炎、創傷治癒に用いられます。
適応疾患には、特に円形脱毛症、皮膚疾患、皮膚潰瘍、帯状疱疹後神経痛、、疼痛性疾患などがあります。照射時の痛みはなく、鍼や温灸のような心地良い刺激と温感が得られます。
皮膚疾患(尋常性ざ瘡、にきび跡、アトピー性皮膚炎、酒さ様皮膚炎など)に対しては週1~2回程度、円形脱毛症の発毛治療は週2回が目安となります。
※この治療は公的保険の対象となります。