肩の脂肪腫除去について/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)
愛知県名古屋市中区栄のベテラン形成外科専門医:西山 智広
当クリニックでの脂肪腫除去治療法
脂肪腫は、脂肪層(皮下で筋肉上)に見られることが多いできものです。25年にわたる経験から学んだことは、脂肪腫の中には
1:皮膚・真皮との連続性があるもの
2:筋肉との連続があるもの
3:房状に発生しているもの
4:複数個あるもの
など多様性があることが分かりました。形成外科専門医は、この多様性に十分に対応できる技術を研修医時代から厳しく学んでいます。
当クリニックの脂肪腫治療へのこだわり
1:画像診断で脂肪腫がどこに存在するのかを確認する。迅速な日程での検査を心がけます。
2:キズアトには十分な配慮をしてデザインさせていただいております。
3:手術の際に、なるべく周囲の組織を傷つけないように素早く手術を行います。
4:丁寧な縫合を行います
脂肪腫の診断法は触診、問診、画像診断など
診察や問診でおおよその診断はつきますが、別の腫瘍の可能性や周囲組織との関連性、特に深部に入り込んでいないかなどCTあるいはMRIなどの画像診断を行い確認をすることで安全に摘出することができます。
脂肪腫の治療法は、形成外科的に取り除く以外はありません。
1:左肩の脂肪腫、様子を見ている間に長径10cmの大きさになって来院されました。
2:事前にMRIで脂肪腫の状態が、皮下、筋膜上にあり皮膜で包まれていることを確認します。
3:脂肪腫の大きさをマーキング、その直上に皮膚が伸展してしまったのを考慮して紡錘形に切開線をデザインします。
4:局所麻酔をして、皮膚切開を行い脂肪腫の直上まできたら、少しずつ手刀つまり手の指の感覚で被膜と組織を慎重に剥離し、皮膚との癒着部位があれば、手術用ハサミで慎重に切開を行っていきます。手術用ハサミでのカッティングは最小限にして、余計な組織を切ったり傷つけたりしないという手刀による除去を優先します。脂肪腫は30分程度で取り除くことができ、創部内を生理食塩水で良く洗浄してバイポーラで止血、皮膚を形成外科的に2層に縫合していきます。最後に、排液のためのドレーンを挿入し、ガーゼで圧迫して手術は終了です。
5:術後は、5日間の通院で創部に入っているドレーンを抜去したり、バイ菌による感染の有無、体液が溜まる漿液腫の有無などをチェックしていき、5日後に抜糸とスキントーンテープによる固定を行います。取り除いた脂肪腫は、病理検査に提出しており2週間ぐらいで結果が判明します。
6:手術痕は、個人差がありますが体質や部位によって、赤く盛り上がったキズアトになる可能性があります。特に、肩や上腕、前胸部、下腹部、首などは好発部位と言われ、そのような状態になりやすいため要注意です。術後は、ケロイドや肥厚性瘢痕を予防する内服薬やテーピングなど積極的に用いて約半年間フォローアップします。
脂肪腫摘出手術の料金について
手術費用(3割負担の場合)のおおよその目安
※公費負担医療証をお持ちの場合には全てお持ちください(負担割合0割、1割、2割などが適応となる場合もあります。)