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ドッグイヤーは初回手術で適切に処理しないと、後で治すというのは難しい。/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)

2021-09-04 [記事URL]

愛知県名古屋市中区栄のベテラン形成外科専門医:西山 智広

形成外科専門的細かいテクニック

ドッグイヤーは初回手術で適切に処理しておかないと、目立つから後で治すというのは難しい。

形成外科・皮膚外科手術の際に、例えばだ皮膚を紡錘形に切り取りそのまま皮膚を縫い縮めようとすると、その両端の皮膚が持ち上がって余りがでます。この外観が犬の耳に似ていることから、ドッグ・イヤー(Dog-ear)と呼ばれます。手術技術が未熟だったりするとこの処理が不十分となり、両端の盛り上がりが残りとても目立つことがあります。

このドッグ・イヤー(Dog-ear)の処理は、
1:皮下剥離を十分に行う
2:ドッグ部分の皮下をバイポーラで焼灼する
3:ドッグの皮膚の余りを除去する
で行います。

皮膚の余りの除去は、ドッグ・イヤー(Dog-ear)の中心部にフックをかけてまず片方の基部に切開を入れ、余った皮膚を引き延ばしながら対側の皮膚に切開をいれて除去します。ドッグ・イヤー(Dog-ear)の修正後は、切開線はしわに沿って長軸方向に延長されキレイになっていることを確認します。

形成外科では、皮膚の腫瘍や瘢痕を切除する際においても、ドッグ・イヤー(Dog-ear)を生じさせないデザインや処理の方法を熟知して治療を行います。

ドッグイヤー修正 77,000円~

初診料 3,850円、再診料 1,650円、血液検査11,000円、(全て税別表示)が別途必要となります。

※症例によっては、修正が難しいケースもあります。
※この治療には公的保険の適応となりません。


腕の黒色色素性母斑Lazy S (レイジーエス)手術の詳細について/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)

2021-09-04 [記事URL]

黒色色素性母斑(黒あざ)Lazy S (レイジーエス)手術の詳細について

単純縫縮術:(SIMPLE EXCISION)

できものや母斑を1回の手術で取り除く方法のことを言います。大きさが小さい、幅が広くない、皮膚に余裕があるなど状態によって行います。また、​縫合時の創部への緊張や皮膚の余裕などの計算を緻密に行いながら、母斑を取り除いていき、状態によってはZ(ゼット)形成術や Lazy S (レイジーエス)切開なども考えていきます。

〇母斑は上腕にあり、長軸方向は斜め45度にあります。このような場合には、RSTL(relaxed skin tension line) つまり、皮膚を緩めたときによる皮膚の細かいしわの方向に合わせる必要があります。

〇この母斑のRSTL(relaxed skin tension line)を十分に考えると、 lazy S (レイジーエス)と呼ばれるS字型に曲線を描くようなデザインが最適と考えました。利点として、S状切開は母斑の長軸45度の方向を変換することと、直線よりも緊張を分散するので、創が目立たなくなるためです。

〇局所麻酔で黒色母斑をデザイン通リに切除して、皮下剥離を行って皮下を吸収糸と皮膚の2層縫合を行いました。皮膚の縫合糸は5日目で抜糸し、アフターフォロアップとしてテーピングとキズアトを綺麗にする飲み薬を半年間治療を行います。

病理検査(びょうりけんさ、pathological examination)

手術で切除した腫瘍は、ほぼ全例に病理医に依頼して病理検査と呼ばれる顕微鏡等を用いた詳しい細胞の診断をしてもらいます。病理検査では、腫瘍細胞の性状や良性悪性の有無、浸潤している深さ、取り切れているかどうかなどの判断を行ってもらいます。術後10日前後で、病理検査の結果をお話できると思います。

黒色色素性母斑(黒あざ)摘出術のダウンタイムやリスクなどについて

【施術時間】20分ほどで終了します。
【麻酔】局所麻酔で行います。
【腫れ・傷跡】個人差はありますが、数日間程度は腫れが出ます。切開した傷跡は、手術後6ヶ月程で腫れも治まり目立たなくなります。個人差により肥厚性瘢痕やケロイドが起ることもあります。
【通院】翌日にドレーン抜去や5日目に抜糸があります。
【お薬】内服薬や外用薬を処方します。
【メイク】翌日より可能。
【洗顔・シャワー・入浴】創部を濡らさないようにシャワーは当日より可能。
【運動】抜糸が終了するまでお控えください。

黒色色素性母斑(黒あざ)摘出術の料金について

皮膚・皮下良性腫瘍摘出手術では、腫瘍の大きさと部位によって以下の診療報酬点数が定められています

上記に初診料、再診料、血液検査料、病理組織検査料、薬代、予約料(1100円税込)などが別に必要となります。

※この治療メニューは公的医療保険が適用されます。


神経鞘腫の除去について/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)

2021-09-02 [記事URL]

愛知県名古屋市中区栄のベテラン形成外科専門医:西山 智広

神経鞘腫の除去について

皮膚・皮下にできる腫瘍は、全てが粉瘤というわけではありません。様々なケースを想定して摘出手術を行う必要があります。皮膚のできものは、安易に考えるのではなく、あらゆる腫瘍の手術除去に精通している形成外科専門医を受診するのが最も安心です。

神経鞘腫は末梢神経の構成細胞であるシュワン細胞由来と考えられる良性腫瘍で、増殖はゆっくりと進行します。一般的には成人にみられ、多くは皮下組織や筋肉などの軟部組織に発生します。神経鞘腫の多くは軟部組織の末梢神経から発生します。男女差はありません。神経と関係している為に、局所の圧痛、放散痛がみられることがあります。良性腫瘍ですから、完全に切除できれば再発はありません。

1:皮膚切開のデザインと局所麻酔

まず、腫瘍の大きさをマーキングして、皮膚を紡錘形に切開するデザインを行います。

2:神経鞘腫の摘出

神経鞘腫は被膜に包まれたやや硬めの腫瘍なので、腫瘍の周囲を慎重に剥離して一塊にして取り出します。

3:皮下縫合

腫瘍を取り除いたら、次はクリア吸収糸による皮下縫合を行います。皮下縫合は傷跡があとで広がるのを防止することと、皮膚縫合糸を早く抜糸できるというメリットがあります。基本的には、皮下縫合糸は時間が経つと溶けてしまいます。

5:皮膚縫合とドレーン留置

皮膚表面は、黒いナイロン糸で皮膚を絞めすぎないようい軽く縫合し、更に縫合部の下に血液などが貯留しないようにシリコン製排液ドレーンを挿入します。

6.手術痕のフォローアップ

手術痕は、体質や個人差もございますが、肌色のスキントーンテープを使った皮膚固定や内服薬による傷跡の赤みや硬さの軽減など約半年間の治療をおこなうことで最小限にすることができます。

当クリニックでは、皮膚皮下腫瘍摘出手術は、局所麻酔の日帰り手術で取り除くことができます。形成外科では、手術を多く手掛けているため、できる限りキズアトが目立たなくなるように慎重に治療を行います。


ドーム状に飛び出した粉瘤除去について/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)

2021-09-01 [記事URL]

愛知県名古屋市中区栄のベテラン形成外科専門医:西山 智広

ドーム状に飛び出したの粉瘤(アテローム)除去について

粉瘤は、全身のどこにでもできる良性のできものです。 大きさは、腕豆大~鶏卵大で半球上に隆起し、弾性硬の皮内腫瘤で大きいときは波動を呈することもあります。毛穴が何らかの原因でつまり、皮脂や垢などが皮膚の袋の中に貯まっていきます。

外にドーム状に飛び出した粉瘤は、切開して確実に取り除ききっちりと縫合する方法で行うしか方法はありません。

粉瘤は、垢や汗、皮脂分泌物の塊りなので時として臭いがキツイのが特徴です。表面を手でこすっただけでもその匂い手にこびりつきます。勿論、手術で取り出す時にも臭いはあります。

1:皮膚切開のデザインと局所麻酔

粉瘤のドーム状に飛び出した部分を含めて皮膚を紡錘形に切開するデザインを行います。最終的な縫合線は皮膚のシワのラインに合わせます。

2:粉瘤(アテローム)摘出

粉瘤は被膜に包まれてできているので、被膜を破らないように慎重に剥離を進めて、ドーム状に飛び出した部分も含めて一塊にして除去します。

3:皮下縫合

粉瘤を取り除いたら、次はクリア吸収糸による皮下縫合を行います。皮下縫合は傷跡があとで広がるのを防止することと、皮膚縫合糸を早く抜糸できるというメリットがあります。基本的には、皮下縫合糸は時間が経つと溶けてしまいます。

4:ドッグイヤー(Dog-ear)の処理

皮膚腫瘍を取り除く際、皮膚を紡錘形に切り取りそのまま皮膚を縫い縮めようとすると、その両端の皮膚が持ち上がって余ります。この外観が犬の耳に似ていることから、ドッグ・イヤーと呼ばれます。手術時にこの処理が不十分であると、両端の盛り上がりが残ったままになります。この修正を行うことにより、切開線はしわに沿って長軸方向に延長されキレイになります。

5:皮膚縫合とドレーン留置

皮膚表面は、黒いナイロン糸で皮膚を絞めすぎないようい軽く縫合し、更に縫合部の下に血液などが貯留しないようにシリコン製排液ドレーンを挿入します。

6.手術痕のフォローアップ

手術痕は、体質や個人差もございますが、肌色のスキントーンテープを使った皮膚固定や内服薬による傷跡の赤みや硬さの軽減など約半年間の治療をおこなうことで最小限にすることができます。

当クリニックでは、皮膚皮下腫瘍摘出手術は、局所麻酔の日帰り手術で取り除くことができます。形成外科では、手術を多く手掛けているため、できる限りキズアトが目立たなくなるように慎重に治療を行います。


背中の粉瘤(アテローム)除去について/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)

2021-09-01 [記事URL]

愛知県名古屋市中区栄のベテラン形成外科専門医:西山 智広

背中の粉瘤(アテローム)除去について

粉瘤は、全身のどこにでもできる良性のできものです。 大きさは、腕豆大~鶏卵大で半球上に隆起し、弾性硬の皮内腫瘤で大きいときは波動を呈することもあります。毛穴が何らかの原因でつまり、皮脂や垢などが皮膚の袋の中に貯まっていきます。

何度も繰り返し炎症を起こした粉瘤は、周囲組織との癒着が強いので、切開して確実に取り除ききっちりと縫合する方法で行うしか方法はありません。

粉瘤は、垢や汗、皮脂分泌物の塊りなので時として臭いがキツイのが特徴です。表面を手でこすっただけでもその匂い手にこびりつきます。勿論、手術で取り出す時にも臭いはあります。

1:皮膚切開のデザインと局所麻酔

粉瘤の閉塞部である黒い点を特定して、その部分を含めて皮膚を紡錘形に切開するデザインを行います。全体的な大きさのマーキングも同時に行います。

2:粉瘤(アテローム)摘出

粉瘤は被膜に包まれてできているので、被膜を破らないように慎重に剥離を進めていきます。しかし、炎症を繰り返している場合には、袋は一部溶けていてはっきりしない部分もありますので範囲を予測して取り残しが無いように一回り大きめに切除を行います。除去が終わったら、生食で創部をよく洗浄して綺麗にします。

3:皮下縫合

粉瘤を取り除いたら、次はクリア吸収糸による皮下縫合を行います。皮下縫合は傷跡があとで広がるのを防止することと、皮膚縫合糸を早く抜糸できるというメリットがあります。基本的には、皮下縫合糸は時間が経つと溶けてしまいます。

4:ドッグイヤー(Dog-ear)の処理

皮膚腫瘍を取り除く際、皮膚を紡錘形に切り取りそのまま皮膚を縫い縮めようとすると、その両端の皮膚が持ち上がって余ります。この外観が犬の耳に似ていることから、ドッグ・イヤーと呼ばれます。手術時にこの処理が不十分であると、両端の盛り上がりが残ったままになります。この修正を行うことにより、切開線はしわに沿って長軸方向に延長されキレイになります。

5:皮膚縫合とドレーン留置

皮膚表面は、黒いナイロン糸で皮膚を絞めすぎないようい軽く縫合し、更に縫合部の下に血液などが貯留しないようにシリコン製排液ドレーンを挿入します。

6.手術痕のフォローアップ

手術痕は、体質や個人差もございますが、肌色のスキントーンテープを使った皮膚固定や内服薬による傷跡の赤みや硬さの軽減など約半年間の治療をおこなうことで最小限にすることができます。

当クリニックでは、皮膚皮下腫瘍摘出手術は、局所麻酔の日帰り手術で取り除くことができます。形成外科では、手術を多く手掛けているため、できる限りキズアトが目立たなくなるように慎重に治療を行います。


舌ピアス/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)

2021-09-01 [記事URL]

当クリニックではプロ志向のピアスの穴開け「ニードルピアッシング」を行っています

舌ピアスの穴開けについて

舌の裏側から解剖を考えると、両側に血管が走行しています。舌ピアスは、この血管を避けて穴開けをするには、センター(センタータン)あるいはサイド(タンリム)が安全なピアスになります。

また舌の裏の中央部奥には舌小帯という筋状の組織があります。この舌小帯が突っ張っていると舌小帯短縮症という病気なので舌の動き、滑舌が悪くなります。舌小帯短縮症がある場合には、口腔外科で切開をしてもらうか、手術をしない場合には舌のできるだけ手前に穴開けをしないと裏側にピアスが当たって痛みが出ることがあります。

シングルセンタータンピアス

Wセンタータンピアス

タンリムピアス

Wタンリムピアス

センタータン+タンリムピアス

バーティカルタンピアス

多くの患者様が来院されています

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頭皮の皮下腫瘍は慎重に治療をする必要がある/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)

2021-08-30 [記事URL]

頭の中にできる「できもの」はバリエーションが多いので慎重に治療を

頭皮にできるできものは
  1. 頭皮悪性腫瘍
  2. 粉瘤(アテローム)
  3. 脂肪腫
  4. 毛細血管拡張性肉芽腫
  5. エクリン腺汗孔腫
  6. 混合腫瘍
  7. 線維腫
  8. 脂漏性角化症
  9. 脂腺母斑
  10. 骨腫
  11. 脳腫瘍など
などのケースがあります。 従って皮膚皮下腫瘍よりもより慎重に診断をする必要があります。手術をするにあたっても、頭部の場合には、毛髪や術中出血、幅広い腫瘍の場合には皮膚をよせることができない、術後ガーゼの圧迫がしにくいなどのデメリットもあります。 この症例の場合も皮下の膨らみを主訴に来院しました。触診や視診で良く観察をしたところ、粉瘤とは異なる腫瘍があるため局麻下に切開をして手術を行いました。 皮膚を切開して腫瘍を引っ張り出し、周囲と癒着している部分はハサミでカットして充実性の腫瘍を取り出しました。明らかに粉瘤とも脂肪腫とも違う皮下腫瘍です。くり抜き法などでは取り出すことは難しいでしょう。 手術時には毛髪の剃毛は最小限に抑え、縫合糸も吸収糸を使用して手術を行っています。髪の毛があるのでガーゼ圧迫はテープでできないので自着包帯で1日だけ固定を行います。そのため頭の手術には必ず帽子を持ってきていただくようにお話をしています。 問題なければ翌日から洗髪は可能となります。また、抜糸は吸収糸で縫合しますが7日後には抜糸を行います。

摘出手術の料金について

手術費用(3割負担の場合)のおおよその目安 ※公費負担医療証をお持ちの場合には全てお持ちください(負担割合0割、1割、2割などが適応となる場合もあります。)

上記に初診料、再診料、血液検査料、病理組織検査料、画像診断料(検査センターに外部委託)、薬代、予約料(1100円税込)などが別に必要となります。

※手術給付金について 生命保険会社や共済組合などの医療保険に加入されている方で、医師の診察を受け、保険診療で手術を受けられた場合は手術給付金が受けられることがあります。生命保険に加入していても、本人による手続きがないと給付されません。医師の診断書が必要な場合は受診時に必ずお伝えください。加入している生命保険会社、共済組合などがあれば御確認下さい。 (「皮膚皮下腫瘍摘出術」などが手術名となります)

※この治療メニューは公的医療保険が適用されます。


インダストリアルピアス/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)

2021-08-30 [記事URL]

当クリニックではプロ志向のピアスの穴開け「ニードルピアッシング」を行っています

インダストリアルピアスについて

耳の軟骨部分2カ所にの穴を開け、その穴を一本のチタンバーベルでつなぐピアッシングの事を言います。そのため、通常の軟骨ピアスは長さが6mmなのに比べて、インダストリアルピアスは34mmと38mmの長さがあります。 ご希望によっては、インダストリアルピアスを2本クロスで穴あけをされる方もお見えになります。   アレルギーフリーのインダるとリアル用チタンピアスをお勧めします。 インダストリアル用チタンピアスの34mmは両端ヘッドにクリアクリスタルが前面についています。38mmのチタンピアスは、両端ヘッドにクリスタルが付いていないシンプルな商品となります。 インダストリアルチタンピアス34mm(クリアクリスタル付) インダストリアルチタンピアス38mm(クリアクリスタル無し)

インダストリアルピアスの注意事項

インダストリアルピアスの中央が、軟骨と接するとこの部分に炎症を起こす場合があります。耳の軟骨の形は人によって様々なので、鏡を見ながら最もキレイな穴の位置や角度を調整したり、別の場所の提案をしたりすることもございますことをご了承ください。 ※インダストリアルの注意事項:耳の形状、軟骨の折れ方が少ないような方では、穴開けが難しい場合もあります。例えば、写真のケースですと②の軟骨の高さが①よりも高いためインダストリアルピアスを開けることができません。

多くの患者様が来院されています

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肩の脂肪腫の摘出手術について/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)

2021-08-30 [記事URL]

愛知県名古屋市中区栄のベテラン形成外科専門医:西山 智広

当クリニックでの脂肪腫除去治療法

脂肪腫は、脂肪層(皮下で筋肉上)に見られることが多いできものです。25年にわたる経験から学んだことは、脂肪腫の中には 1:皮膚・真皮との連続性があるもの 2:筋肉との連続があるもの 3:房状に発生しているもの 4:複数個あるもの など多様性があることが分かりました。形成外科専門医は、この多様性に十分に対応できる技術を研修医時代から厳しく学んでいます。

当クリニックの脂肪腫治療へのこだわり

1:画像診断で脂肪腫がどこに存在するのかを確認する。迅速な日程での検査を心がけます。 2:キズアトには十分な配慮をしてデザインさせていただいております。 3:手術の際に、なるべく周囲の組織を傷つけないように素早く手術を行います。 4:丁寧な縫合を行います

脂肪腫の診断法は触診、問診、画像診断など

診察や問診でおおよその診断はつきますが、別の腫瘍の可能性や周囲組織との関連性、特に深部に入り込んでいないかなどCTあるいはMRIなどの画像診断を行い確認をすることで安全に摘出することができます。

脂肪腫の治療法は、形成外科的に取り除く以外はありません。

1:右肩の脂肪腫があり、近医で悪いものではないからと放置して5年たつと、長径12cmの大きさになって来院されました。確かに悪性ではないので様子を見ている間に、脂肪腫はとても大きくなってしまいます。 2:事前にMRIで脂肪腫の状態が、皮下、筋膜上にあり皮膜で包まれていることを確認します。 3:脂肪腫の大きさをマーキング、その直上に皮膚が伸展してしまったのを考慮して紡錘形に切開線をデザインします。 4:局所麻酔をして、皮膚切開を行い脂肪腫の直上まできたら、少しずつ手刀つまり手の指の感覚で被膜と組織を慎重に剥離し、皮膚との癒着部位があれば、手術用ハサミで慎重に切開を行っていきます。手術用ハサミでのカッティングは最小限にして、余計な組織を切ったり傷つけたりしないという手刀による除去を優先します。 5:脂肪腫は30分程度で取り除くことができ、創部内を生理食塩水で良く洗浄して皮膚を形成外科的に2層に縫合していきます。最後に、排液のためのドレーンを挿入し、ガーゼで圧迫して手術は終了です。 6:術後は、5日間の通院で創部に入っているドレーンを抜去したり、バイ菌による感染の有無、体液が溜まる漿液腫の有無などをチェックしていき、5日後に抜糸とスキントーンテープによる固定を行います。取り除いた脂肪腫は、病理検査に提出しており2週間ぐらいで結果が判明します。 手術痕は、個人差がありますが体質や部位によって、赤く盛り上がったキズアトになる可能性があります。特に、肩や上腕、前胸部、下腹部、首などは好発部位と言われ、そのような状態になりやすいため要注意です。術後は、ケロイドや肥厚性瘢痕を予防する内服薬やテーピングなど積極的に用いて約半年間フォローアップします。

脂肪腫摘出手術の料金について

手術費用(3割負担の場合)のおおよその目安 ※公費負担医療証をお持ちの場合には全てお持ちください(負担割合0割、1割、2割などが適応となる場合もあります。)

上記に初診料、再診料、血液検査料、病理組織検査料、画像診断料(検査センターに外部委託)、薬代、予約料(1100円税込)などが別に必要となります。

※手術給付金について 生命保険会社や共済組合などの医療保険に加入されている方で、医師の診察を受け、保険診療で手術を受けられた場合は手術給付金が受けられることがあります。生命保険に加入していても、本人による手続きがないと給付されません。医師の診断書が必要な場合は受診時に必ずお伝えください。加入している生命保険会社、共済組合などがあれば御確認下さい。 (「皮膚皮下腫瘍摘出術」などが手術名となります)

※この治療メニューは公的医療保険が適用されます。


顔の黒色色素性母斑(黒あざ)摘出術について/にしやま形成外科皮フ科クリニック(名古屋栄3丁目)

2021-08-30 [記事URL]

黒色色素性母斑(黒あざ)摘出術について

黒色色素性母斑(黒あざ)とは

皮膚にある黒い色をしたあざは、正式には、母斑細胞性母斑(ぼはんさいぼうせいぼはん)と呼ばれます。小型のものは黒子(ホクロ)、大きいものは 黒アザと も言われます。頭の先から足の先まで、全身どこにでもできる可能性があります。

形や大きさは、皮膚の表面と同じに平らなものから隆起したもの、その上に毛 が密集したものなど様々です。こうした黒アザの中には希に悪性のものもありますから、一度お早めに診察を受けておくとよいでしょう。

小さなほくろは、レーザー治療で治すことができますが、ある程度の大きさになると手術で取り除いた方が良いでしょう。また、手術で取り除いた組織は、全症例 において病理検査によって詳しく調べます。

黒色色素性母斑(黒あざ)摘出手術の詳細について

単純縫縮術:(SIMPLE EXCISION)

できものや母斑を1回の手術で取り除く方法のことを言います。大きさが小さい、幅が広くない、皮膚に余裕があるなど状態によって行います。また、​縫合時の創部への緊張や皮膚の余裕などの計算を緻密に行いながら、母斑を取り除いていき、状態によってはZ形成術なども考えていきます。

特に顔に黒い母斑があると、人の目は黒いものに反応する性質からずっとその部分を見られている感じを受けます。出来ている部分や大きさなどを考慮して手術で切除する方法や小さいものであれば炭酸ガスレーザーで治療をしたり最善の方法を考慮します。 〇母斑は眉毛より下の部分にあり、皮膚に余裕があるため1回で取り切れると判断しました。切除デザインは、母斑の辺縁から約1mm離して眉毛の下縁に沿った形で行いました。 〇局所麻酔で黒色母斑を切除して、眉毛の下縁でなるべくキズアトが目立たないように皮下と皮膚の2層縫合を行いました。創部皮下に血液が貯まらないようにシリコンドレーンを留置しています。 〇皮膚の縫合糸は5日目で抜糸し、アフターフォロアップとしてテーピングとキズアトを綺麗にする飲み薬を半年間行った結果、キズアトは殆どわからなくなりました。

病理検査(びょうりけんさ、pathological examination)

手術で切除した腫瘍は、ほぼ全例に病理医に依頼して病理検査と呼ばれる顕微鏡等を用いた詳しい細胞の診断をしてもらいます。病理検査では、腫瘍細胞の性状や良性悪性の有無、浸潤している深さ、取り切れているかどうかなどの判断を行ってもらいます。術後10日前後で、病理検査の結果をお話できると思います。

黒色色素性母斑(黒あざ)摘出術のダウンタイムやリスクなどについて

【施術時間】40分ほどで終了します。 【麻酔】局所麻酔で行います。 【腫れ・傷跡】個人差はありますが、数日間程度は腫れが出ます。切開した傷跡は、手術後6ヶ月程で腫れも治まり目立たなくなります。個人差により肥厚性瘢痕やケロイドが起ることもあります。 【通院】翌日にドレーン抜去や5日目に抜糸があります。 【お薬】内服薬や外用薬を処方します。 【メイク】翌日より可能。 【洗顔・シャワー・入浴】創部を濡らさないようにシャワーは当日より可能。 【運動】抜糸が終了するまでお控えください。

黒色色素性母斑(黒あざ)摘出術の料金について

皮膚・皮下良性腫瘍摘出手術では、腫瘍の大きさと部位によって以下の診療報酬点数が定められています(平成28年度診療報酬点数)

上記に初診料、再診料、血液検査料、病理組織検査料、画像診断料(検査センターに外部委託)、薬代、予約料(1100円税込)などが別に必要となります。

※この治療メニューは公的医療保険が適用されます。

術後の起りうる合併症について

1.術後の痛み:手術後、局所麻酔は約30分ぐらいで切れてきますので、その後から軽い痛みを伴うことがあります。もし、痛みが気になるようでしたら我慢することなく痛み止めをお飲みください。痛み止めは1錠服用しましたら、次の服用までに3時間以上は間隔をあけてください。

2.出血:手術創の大きさを考慮しながら、シリコン製のドレーンと呼ばれる管を留置しているためガーゼが少し滲む程度の出血は認められます。ドレーンは、創部の皮下に血液が溜まらないように排出させる目的で使用します。この管は、血液の排出状態により翌日ないし翌々日に抜去します。(ドレーンを使用しない場合もあります。)

3.血腫:術後から抜糸までの間に手術創の中に血液の固まり(血腫)ができることがあります。このような場合には、局所麻酔を行い、出血部位の止血と血腫の洗浄を行います。その後、再度創の縫合とドレーーンを留置しガーゼで圧迫を行います。この時点から順調に経過すれば抜糸まではさらに5日必要になります。

4.感染:創部にばい菌が入り感染を起こすと痛みと膿が出てきます。このような場合には、医療用の生理食塩水を使用して創部とばい菌に溜まっている部分を毎日洗浄して清潔を保ちます。感染の消退には、一週間程度必要な場合もあります。

5.漿液腫:手術後2週間ぐらいまでの間に、手術創の中に自分の体液(黄色い液)が溜まることがあります。このような場合には、再度シリコンドレーンを貯留している部分に挿入し排液が止まるまでガーゼによる圧迫を行います。

6.皮膚壊死:血腫・感染・漿液腫などの結果としての皮膚壊死を認めることがあります。皮膚壊死の状況に応じて必要な処置を追加していきます。

7.ケロイド・肥厚性瘢痕:体質による個人差や手術部位によって、手術後2~6ケ月の間は手術創の赤みや硬結・色素沈着などを生じます。これらの症状は、リザベンや漢方薬の内服により、徐々に改善しますが手術による線状瘢痕は残ります。ケロイドについては、さらにケナコルト局所注射や外用薬などを追加した治療が必要となります。形成外科では、この線状瘢痕をシワのラインに残すことでよりできる限り目立ちにくくすることを考慮して治療をしています。

このような合併症を予防するためには、創部の安静が重要なため事前に説明を行った生活上の制約はお守りくださるようお願いいたします。


未成年者(18歳未満)の方は、必ず保護者同伴の上、同意書に本人及び親権者のサインが必要になります。

未成年者とは、民法改正に伴い、2022年4月1日以降は、施術同意書にサインをする日(施術日、カウンセリング日)の時点で、18歳未満の方となります。

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